第135章

その使用人は丹羽家本家の新人で、屋敷に仕え始めてからまだ三ヶ月余りの、平奈という娘だった。

やけに勿体ぶった態度の平奈に、島宮奈々未もすっかり好奇心を掻き立てられた。

「何の秘密?」

「島宮様、古田様のお部屋へ来ていただければ分かります」

誰かに聞かれまいと、平奈は声を潜めた。

古田静は一階へ降りており、部屋はもぬけの殻だった。好奇心も手伝って、島宮奈々未は彼女の後に続いた。

平奈は島宮奈々未を部屋のバスルームまで引っ張っていくと、トイレのタンクの裏から、何やらパンパンに膨らんだ黒いビニール袋を取り出した。

「島宮様、これを見てください」

平奈は袋の口を開け、島宮奈々未に中身...

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